ことばとうたと。

Pax mundi per linguas et musica.

大阪北部地震

6月18日、大阪北部を震源とする大きな地震がありました。

京都に住み始めて約10年経ちますが、震度4は初めてでした。

地震の前にくる、ゴゴゴーっという地鳴りが、ここ最近では一番大きかったので、「あ、これはくるな」と思ったのですが、幸い揺れ自体はそれほどでもありませんでした。

 

阪神淡路の時は京都も相当揺れたそうですが、ゆっても京都は千年の都だしw 

なんていう根拠のない過信を自分自身が持っていたことは否めません。

もはや、地震のリスクから逃れられる場所なんてない、というのが正解。

 

地震の予知は不可能。

 

政府が主導している「地震調査研究推進本部」ですが、その活動(それ自体)の批判をされているゲラー先生の寄稿が報告書に載っています。

「データと合わない学説はNGだ!!!」byゲラー教授

研究に携わる一介の人間として、まさに訓誡に感じるところでもあります。 

地震調査研究推進本部20周年特設ページ | 地震本部

 

「ある場所に何年以内に震度○クラスの地震が起こる確率、○パーセント」とかなんとか言われても、私たちにとってそれがどれだけの意味があるんだろう。

そういう研究を否定しているわけじゃないよ。でも、もう日本全国、地震から逃れられる安全な場所なんてない、っていうのが私たちの感覚。

そんな確率論に惑わされるんじゃなくて、大切なのは個人の備え。そして、行政や組織が予算を講じて災害で起きうるリスクへの対策をすること、だよね。

 

そして、起きてしまったとき、どう対応するか。 

その意味で、この関西大学社会安全学部の学生さんたちの取り組みが本当にすばらしいな、と思いました。

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高槻っていったら、今回の地震で最も大きなダメージがあったところ。

そこで彼らは、駅前で携帯・スマホの充電スペースを作って、充電難民たちに電源を提供してくれた。

 

学んで、研究する⇒ 何をすべきか考える⇒ 実際にアクションを起こす。

簡単そうだけど、誰もができることじゃない。

こういうときに、パパッっと行動に移せた彼らを見てると、日頃から意識の高い生活をしているんだな、っていうのがよく分かる。

(ちなみに、ここでいう「意識が高い」とは、大学でやっていることをリアルの生活に落とし込むことができていて、自分が何をすべきか考えているっていうこと)

 

子供の通う小学校では今日早速、運動場周りの外構の安全チェックをされていました。有り難いことです。

うちも防災バッグの中身、また見直しておきます。on72/status/1008689006354165760